東京リウマチクリニック

自由が丘整形外科

リウマチ・関節疾患専門

自由が丘整形外科 電話対応時間月~金 10:00~17:30まで 0337221411

田園調布駅徒歩7分
自由が丘駅徒歩15分

トップページの中の当院のリウマチと膝の症例集の中の骨壊死(軟骨下骨折)自然治癒例

原因不明の膝の痛み症例

骨挫傷(軟骨下骨折)自然治癒例

レントゲンは正常。念の為MRI検査をしたら・・・

症例 59歳 男性

捻挫や打撲など、けがをした覚えがない。原因のわからない右膝の痛みが2週間続くため受診。特に内側が痛い。

初診時

大腿骨内顆に強い圧痛あり。

レントゲンではまったく異常がないため、骨壊死を疑いMRIを撮影。

大腿骨内顆に骨髄浮腫があるが、骨壊死に特徴的な荷重部リング状所見がないため軟骨下骨挫傷と診断。

ビタミンDとビスフォスフォネートを投与しながら自然治癒を待つ。経過観察となる。

経過

3ヶ月後、再度MRIを撮影。

骨髄浮腫はほぼ消失。痛みもほぼ消失。

MRI 初回と3ヶ月後の比較

T1強調画像 矢状断

大腿骨内側果荷重面にごくわずかな骨硬化像(黒ずんだ部分)があることがわかる。

たぶん、顕微鏡的にみるとわずかな骨壊死像が観察されるとおもわれるが、この程度では自然治癒が可能である。現在は後遺症もまったくない。

解説

ひざ関節の骨壊死は、なんの前触れもなく発症します。

太めまたは、メタボ気味の中高年に多く、脳梗塞と似たところがあります。

私たちは「膝のメタボ」とか「膝に来る脳梗塞」とか呼んでいます。ごく小さなものであれば自然に治ってしまいます。

範囲が広い場合(リング状の所見がある場合)骨折が治っていくような自然治癒力はある程度は働くのですが、荷重を弱った骨が支えきれず、多くは骨が陥没してしまいます。

すると、表面を覆っている軟骨も痛んでしまいます。地面が傷むと表面に生えている芝生も枯れてしまうようなものですね。

骨壊死は、当初は激痛が来ます。自然治癒力による治癒期間は1年近くかかります。1年待つと痛みがかなり軽減して手術を回避できることも多いので、あまりあわてて手術を決めないほうが良いと考えています。

また、内視鏡(膝の関節鏡)手術は効果が期待できません。むしろ悪化させることも多いため、私たちは骨壊死に対する内視鏡手術は勧めることはありません。

膝関節骨壊死の原因について

以前は、ステロイド大量投与に続発する股関節の大腿骨頭壊死と同様、血管の閉塞などが原因と推測されていました。

最近の多くの研究の結果、膝関節骨壊死の本質は軟骨下骨挫傷による二次性におこる骨壊死であろうと考えられるようになりました。

その有力な証拠は、膝の骨壊死とされる大半の症例で、内側半月の損傷をともなっていることです。

半月板の亀裂や「ずれ」のために膝の上の骨と下の骨がギシッとこすれあい骨の表面にひびがはいるというのが大半の膝関節骨壊死の原因だと私たちは考えています。

副腎皮質ホルモンの大量投与に続発する膝関節骨壊死症は半月板の損傷をともなわないむしろ例外的なタイプなのだというのが私の考えです。

リウマチと膝関節症例集一覧に戻る

患者個人情報の取り扱いについて

本院では患者さんから得た個人情報・医学的データなどは、漏洩や紛失、不正アクセス等がないよう厳重に管理しております。

ただし、データや画像などを学術的な医学研究のため個人を特定できない状態にして使用する場合があることをご了承ください。

田園調布イラスト
^