RFが上がった!?私の関節リウマチは悪くなっているの?答えはここにあります!

臨床に基づくコラム

クリニックで患者さんが先生とお話ししていると、こんな声がチラホラと聞こえます。

治療を始めているのに、RFが下がらないのは大丈夫なのでしょうか?

(RFが)高いままということは、私のリウマチは悪いものなのでしょうか?

この前はRFが下がったのに、今回は上がった!リウマチが悪くなったのでしょうか?

症状が落ち着いて良かったけど、血液検査で高い数字があると気になっちゃいますよね。

今回はそんな疑問にお答えしようと思います!

では、最初に戻って、

治療を始めているのに、RFが下がらないのは大丈夫なのでしょうか?

(RFが)高いままということは、私のリウマチは悪いものなのでしょうか?

この前はRFが下がったのに、今回は上がった!リウマチが悪くなったのでしょうか?

という疑問にお答えしようと思います。

RF(リウマトイドファクター)については、こちらを参照して下さい。

結論からお話ししますと、RFは、治療を開始していると必ずしも下がるものではありません。

この血液検査は、リウマチに関する免疫の大まかな流れを見ているので、現時点での活動性を見ているわけではありません。

大切なことは、治療をしている中で症状が今どういう状態なのか、という点です。

関節リウマチが体の中で活発に動いている時には、関節の痛み、腫れという症状が出てきます。

しかし、治療をしていても、症状が現れるということは、治療の強化が必要という指標になります。

逆を言えば、症状が出ていなければ、治療は功を奏し、関節リウマチは抑えられている、という評価ができます。

ちなみに、

抗CCP抗体は計らなくて大丈夫ですか?

と質問も時々ありますが、RFと捉え方は一緒です。

抗CCP抗体についても、こちらを参照ください。

RFも抗CCP抗体も、関節リウマチを診断する上では、とても重要な指標になります。

しかし、治療しているからといって、必ずしも下がったり、関節リウマチが悪くなっている、ということではありませんのでご安心ください。

とは言え、気付かずに関節リウマチが進行している、というケースがないわけではないです。

気になる症状がある方は、早めに主治医にご相談してくださいねー!

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