大谷翔平選手の活躍もあり、日本でもメジャー・リーグが人気を博していますね。
しかし実は、アメリカでは、さらに盛り上がるスポーツがあることをご存知でしょうか?
それが、アメリカン・フットボール。通称アメフトです。
野球、そしてバスケットボールと並んで、アメリカの『三大スポーツ』の一つとして掲げられ、最も人気のあるスポーツであるとされています。
例年9〜12月のレギュラーシーズンで、アメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)とナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)、それぞれの試合が行われ、最終的に勝ち抜いた2チームで優勝争いを行います。
その決勝戦の名称が、スーパーボウル。
毎年2月の第一日曜日に開催され、アメリカ全土で最大級の盛り上がりを見せます。
テレビの視聴率はなんと40%以上、視聴者は約1億3千人以上と言われていて、国民の2人に1人が観戦している計算になります。
そんなアメリカの国民的スポーツで活躍を見せた選手がいます。
彼の名前は、テリー・ブラッドショー。
テリーさんは、アメリカ合衆国ルイジアナ州出身。
1970年〜1983年までの14シーズンの間、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のピッツバーグ・スティーラーズというチームに在籍していました。
ボジションはクウォーター・バック。
クウォーター・バック:攻撃の選手にプレーを指示する攻撃側のリーダーのポジション。攻撃の起点となる「司令塔」の役割を担う。
強力なディフェンスと不屈の精神を武器に、チームの黄金時代を築いたと言われています。
現役時代では、なんとスーパーボウルで4回の優勝へ導き、その活躍を讃え、第13・14回スーパーボウルMVPに選ばれています。
1983年、惜しまれながらも引退されました。その後は、NFLの解説者として活動されています。
そんなテリーさんに異変が起きたのは、2013年のこと。
きっかけは、両膝の痛み。当時は歩くことも難しかったそうです。
試合中に一度も膝を怪我したことがなかったテリーさんは、不思議に思いながら病院を受診しました。
そして検査の結果、医師から告げられた診断は、関節リウマチ。
当初は、自身が関節リウマチであることを受け入れられず、このように話していました。
“It was like, ‘What do you mean, rheumatoid arthritis?’” he recalls asking his doctors,
「関節リウマチってどういう意味ですか?」
“They had to bring me up to speed on what it is. And I’ve got to tell you, I wasn’t real happy knowing I had rheumatoid arthritis and the fact that I could hurt so bad.”
「医師はそれが何かを再度説明してくれましたが、関節リウマチと知った時は、ひどく心が苛みました。」
Arthritis Fondationより
関節リウマチであることをなかなか受け入れられなかったテリーさんは、一時期うつ病にも陥ったそうです。
それでも奥さまの献身的なサポートと医師の治療を受け、徐々に受け入れられるようになったそうです。
そして3年後、テリーさんはようやく関節リウマチの痛みをコントロールすることに成功しました。
“Am I 100 percent pain free? No, but I’m about 95 percent,” he says.
「100%痛みはないかって?いいえ、95%ほどはあります。」
Arthritis Fondationより
テリーさんは、いまだに手指や股関節にも痛みはあるそうです。
それでもテリーさんは関節リウマチと前に進むこと決めました。
現在ではなんと、アメリカリウマチ学会と提携して、リウマチ患者さんが元気に暮らし、積極的に治療に取り組むよう活動をされています。
“Take the Pledge to Live Well”「元気に生きるための誓いを立てよう」というスローガンを掲げ、テリーさんは今日も関節リウマチと生きています。
“I live my life,” he says. “I do everything I want to do.”
「私は自分の人生を生きています。そしてやりたいことはすべてやります。」
Arthritis Fondationより
前向きに活動されている姿は、こちらも元気をもらえますね!