2022年、サッカー・ワールドカップ!盛り上がりましたね!
世界の強豪を相手にフィールドで戦うその姿は、感動や勇気、そのほかにもたくさんの想いを伝えてくれます。
サッカーに限りませんが、怪我が大きなリスクとなりますよね。
捻挫、骨折、半月板損傷など、大きな怪我や病気と闘いながら、試合に挑む選手も少なくありません。
その中には、関節リウマチや自己免疫疾患と戦ってきた選手もいます。
今回は、関節リウマチと戦った元金メダリストのサッカー選手をご紹介したいと思います。
彼女の名前は、ジョイ・フォーセット。
アメリカ合衆国カリフォルニア州出身で、1980年後半から2004年までアメリカ代表の女子サッカー選手として活躍していました。
その中でフォーセットさんは、4回のワールドカップ、そして3回のオリンピックに、ディフェンダーとして全試合に出場。そして、3つの金メダルを獲得しており、輝かしい功績を持っています。
そんな彼女が関節リウマチと診断されたのは、2003年。
2002年に女子ワールドカップに出場していた時、自身の異変に気づいたそうです。
My fingers were like sausages,” she said.
「指がまるでソーセージの様でした。」
Front Row Soccerより
アメリカのスポーツ紙・Front Row Soccerで当時の記憶を、そう語りました。
“It got to the point where it was painful. We had those games after the World Cup. At halftime I had to ice them and stick them into an ice bucket it was so painful. Then I knew it wasn’t a soccer injury. I wasn’t using my hands.”
「(手に)痛みが走りました。 ワールドカップの後にも試合があったのですが、 ハーフタイム時、アイスバケツに(足や指を)突っ込まなければならなかったので、とても痛かったです。そして、それがサッカーの怪我ではないとわかりました。 手を使っていなかったからです。」
*筋肉をクールダウンさせ、疲労を取り除かせるため。怪我の防止にもつながる。
Front Row Soccerより
支えてくれる夫の勧めもあり、フォーセットさんはすぐにリウマチ専門医に受診。関節炎を抑える治療を行いながら、オリンピックの試合に臨んでいました。
さらに、フォーセットさんが関節リウマチと診断されたのは、三女を出産してから、わずか2年後のことでした。
当時は、子どもたちのお世話が上手くいかず、歯痒い思いをされていたそうです。
“It is hard when you have that inflammation and you want to just do the basic things. It hit me hardest getting up in the morning and I wanted to do my kids hair and I couldn’t braid their hair that day or you hit the afternoon and you just can’t get out of the chair to make dinner,” she said.
「炎症が起こっている時は、朝起き上がることすら大変です。子どもたちの髪を整えたくてもできなかったり、夕食を作るために椅子から起き上がることもできなくなります。」
Front Row Soccerより
2004年のオリンピックを最後に引退したフォーセットさん。
現在彼女は、関節リウマチの治療を続けながら、サッカーのコーチをしたり、3人の子どもたちの母親をしています。
“My kids kept me going and wanting to have that energy for them made a huge difference,” she said.
「私の子供たちは、私の原動力です。その力を子どもたちのために使いたいと思えることが何よりも大きいです。」
Front Row Soccerより
病と闘いながら、世界的な舞台で活躍した母の姿は、きっと子どもたちにも誇らしいものでしょうね。
見ているこちらにも勇気や活力をもらえます!