関節リウマチの方は骨粗鬆症になりやすいので、食生活などに気をつけましょう。
と、主治医の先生に言われたことはありませんか?
骨粗鬆症ってよく聞くけど、骨が脆くなるってこと?
なんで関節リウマチの患者は、骨粗鬆症になりやすいの?
そんな疑問をお持ちの方へ!
今回は骨粗鬆症について詳しくお話ししていきます。
最初にお伝えしておきたいことが、骨粗鬆症は関節リウマチの患者さんではなくても、誰にでも起こり得る病気です。
男性は50代以降、女性は閉経後に女性ホルモンが下がることでなりやすいと言われています。
人間の体の骨は、骨を溶かして壊される働き(骨吸収)と新たに骨を作られる働き(骨形成)によって成り立っています。
つまり、体中の骨は古い骨から新しい骨が作られ、そのバランスが保たれています。
しかし加齢に伴って、バランスが崩れていき、骨を作る動きより骨が壊れる動きが多くなることで、骨が薄くなっていきます。
これが骨粗鬆症と呼ばれる病気です。
では、
なんで関節リウマチの患者は、骨粗鬆症になりやすいの?
というポイントですが、
関節リウマチは、関節の炎症が起こっている状態。そして、その炎症を起こしているのは、炎症サイトカインという物質です。
この炎症性サイトカインは、骨の破壊を促しているため、関節リウマチの患者さんは、骨粗鬆症になりやすい、といわれています。
関節リウマチの患者さんと高齢の方がなる病気ということは、じゃあ自分はまだ大丈夫だろう。
と思っていてはいけません!
加齢は骨粗鬆症の大きな要因とされていますが、他にも、以下の方は骨粗鬆症になりやすい、とされています。
- やせている:特に小柄でやせている場合、力ルシウム量や筋肉が少ないことから骨折しやすい。
- 家族に骨折した人がいる:親が骨粗鬆症で太ももの付け根を骨折している場合は骨折リスクが高い。
- 喫煙習慣がある:喫煙習慣がない人に比べて骨折リスクが高い。
- 過去に骨折したことがある:骨折経験がある場合(骨折は繰り返すことが多い)
- 過度の飲酒習慣1日3単位(ビールなら350mL缶約4本:1,500mL 、日本酒なら3合:540mL以上の飲酒):骨折リスクを高める。
- ステロイド薬を使用している。:骨がもろくなる場合がある
そして、骨粗鬆症の心配なところは、圧迫骨折になる可能性が高い、という点です。
圧迫骨折とは、骨粗鬆症によって骨が脆くなって、潰れたり、割れるように骨折してしまうことを言います。
特に多いのは、背骨。症状はないこともあり、気付かないうちに骨折し、背中が曲がったり、腰痛になったり、最悪の場合、寝たきりになってしまうこともあります。
他にも、転んで手をついた拍子に手首を骨折したり。
つまずいただけで、太ももの付け根にある骨が折れてしまうことも。
骨粗鬆症にならないように普段の生活習慣を見直すことも大切です。
今回は長くなってしまったので、次回予防方法についてお話ししたいと思いますので、お楽しみに〜!