関節リウマチは一生治らないのでしょうか?
治療はずっと続けなければならないのでしょうか?
こちらの声は、初めて東京リウマチクリニックを受診される方から、本当に多く寄せられる質問です。
現社会では、多くの情報が簡単に手に入るため、たくさん調べてきて、不安を抱えながら受診される患者さんも少なくありません。
というのも、
リウマチになったら、指が曲がって変形しちゃう…。
おばあちゃんがリウマチだったけど、すごく痛がってた…。
最後は寝たきりになってしまう…。
↑こんなイメージをお持ちではないでしょうか?
特に身内の方がリウマチになっていた場合、その苦痛や困難さはより現実的なものですよね。
しかしここ20年で、関節リウマチの治療方法は飛躍を遂げています。
早期に治療を行なった患者さんは指先の変形もなく、普段と変わらない日常生活を過ごされる方も多くいらっしゃいます。
では、最初の質問の答えですが、
『治療の効果は人それぞれなので、始めてみないと分からない。』
です。
そりゃそうだ、と言われるかもしれませんが。
多くの病気にも共通して言えることですが、薬は患者さんによって、身体に合う合わないがあります。
症状が改善し、治療を中止する患者さん(寛解期)もいれば、症状がぶり返してしまう患者さん(再燃)もいらっしゃいます。
痛くなくて、自分は本当にリウマチなのか忘れることがあります。
そんな声も少なくありません。
他にも、こんな質問を受けることがあります。
指の関節に痛みがあり、ものを落としてしまうことが多くなりました。
これは関節リウマチですか?この痛みは取れますか?
その痛みが関節リウマチによるものであれば、痛みを無くすことは可能です。ただ、指先の関節の痛みだけでは、一概に関節リウマチと断定することはできません。
痛みを伴う症状が出てくる病気は、変形性関節症、バネ指、加齢に伴う軟骨の減少など様々にあります。
それらを鑑別するための検査が必要となります。痛みが関節リウマチであるかを調べる検査はこちら↓
・レントゲン:骨の変形や破壊がないかチェックします。
・超音波検査(エコー):炎症が起きていないか検査します。
・血液検査:関節リウマチや内臓の状態をチェックします。
まずは、自分が関節リウマチであるのかどうかを調べる、という一歩を踏み出してみませんか?
そして、関節リウマチであったとしても、一生お薬を飲み続ける必要があるかは、現時点ではまだ分かりません。リウマチの治療は長期戦になることもありますが、日常生活を快適に過ごす方法を一緒に探していきましょう。