これは関節リウマチではなく、変形性関節症ですね。
関節が痛くて受診したのに、お医者さんから言われたことはありませんか?
加齢性のものと言われたけど、治らないの?
関節リウマチとの違いがよく分からない。
そんな患者さんの声に応えまして!
今回は、変形性関節症についてお話ししていきますよー!
まずズバリ、関節リウマチと変形性関節症の違いとは?
- 関節リウマチ:身体の中の免疫物質(サイトカイン)が、自身の中で炎症を起こし、痛みや腫れが出ている状態。
- 変形性関節症:関節の構造が変化することで、炎症が起こり、痛みや腫れが出ている状態。
このように、痛みの原因が違うことが大きな特徴です。
そもそも変形性関節症とは、
関節の軟骨と周辺組織の損傷を引き起こることで、痛み・関節のこわばり、機能障害が生じることを特徴とする慢性疾患。
簡単に言いますと、関節の軟骨が減ることによって、骨と骨が摩擦を起こして炎症を起こす状態、になります。
炎症があると、痛みを引き起こしたり、水が溜まったり、日常生活に支障をきたす症状が出てくることがあります。
この変形性関節症の原因は、主に2つのカテゴリーに分かれます。
- 一次性関節症:加齢や肥満が原因で発症する状態。他にも重労働をしていた方やスポーツをしていた方が変形していることがある。60歳以上の女性に多くみられる。
- 二次性関節症:怪我や病気で、関節の構造などが損傷によって変化し、症状を引き起こす状態。
変形性関節症が起こりやすい部位は、膝、背骨、股関節です。
また、首や肩の関節にも症状が現れると言われています。
さてさて、お気付きの方もいらっしゃると思いますが、この変形性関節症、関節リウマチの症状と似ていると思いませんか?
関節が痛くて、腫れるんです。
この症状で、関節リウマチを心配して、クリニックを受診し、変形性関節症の診断を受ける。
実は、あまり珍しくないことだったりします。
ただ最初にお話ししたように、関節リウマチと変形性関節症では原因が違うため、治療方法も異なります。
気になる症状があれば、お近くのクリニックや病院へ受診することをオススメですよー!