生理前になると痛みがひどくなることがあります。
そんな方いませんか?
関節リウマチの治療をしている女性の方で、時々こんな声が聞こえてきます。
実は、女性ホルモンのバランスと関節リウマチの症状が関係している、ということをご存知でしょうか?
知っていると事前に対策もしやすいと思いますので、今回は!
生理とリウマチについてお話ししていきたいと思います!
まず最初に、生理周期とホルモンについて。
ご存知の方も多いと思いますが、女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)・プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類あります。
その役割の違いはこちらです。
エストロゲン | プロゲステロン |
①子宮内膜を厚くして、妊娠に備える。 ②女性らしいカラダ(乳房の発育や、丸みのあるカラダ)をつくる。 ③自律神経の働きを安定させる。 ④コラーゲン産生をうながし、美肌をつくる。 ⑤血管、骨、関節、脳などを健康に保つ。 | ①エストロゲンの働きによって厚くなった子宮内膜を柔らかく維持して妊娠しやすい状態にする。 ②水分や栄養素をため込み、妊娠が成立したら、妊娠を維持する。 ③体温を上げる、食欲を増やす働き。 |
この他にも、実はエストロゲンには、炎症や痛みを抑える、といった作用があります。
そのため、エストロゲンが少なくなる生理前、つまり排卵期には、関節の痛みが出やすくなる、と考えられています。
また、プロゲステロンが多くなることで、からだが浮腫みやすくなり、関節が痛むことがあります。
イラストを見ていただくことで分かるように、生理前(排卵期)になると、エストロゲンが少なくなり、プロゲステロンが多くなります。
そのため、生理前に関節痛がひどくなる、といった症状が起きやすい状況になっているんです。
じゃあ生理前は関節が痛くなるんだ…。
生理前はただでさえ憂鬱なのに、関節痛までひどくなるのは辛いですよね。
そんな時は、温かいお風呂に浸かったり、カフェインレスの温かい飲み物を取ったり、カラダを少し休ませてあげてみてください。
ありきたりかもしれませんが、ホルモンバランスは日々のストレスで乱れがちなので、リラックスすることもオススメですよ。
それでもやっぱり辛いという時は、身近な婦人科にご相談してみてくださいね!