関節リウマチの医療費が心配…。そんな方に知ってほしい高額療養費制度について。

臨床に基づくコラム

関節リウマチと診断された・・・。これからどうなるのだろう?医療費はどれぐらいかかるのかな?

という心配を抱える患者さんの声が聞こえてきます。

関節リウマチと診断されただけでも大ごとなのに、治療費も心配ですよね。

実際に、厚生労働省が発表したデータにもコスト懸念を訴える患者さんは多くいます。

とは言っても、ピンと来ないと思いますので、具体的な治療費はどれぐらいかと言いますと、

メトトレキサート8mg/週

エタネルセプト50mgシリンジタイプ/週

*その他、再診料や外来管理加算、補助薬品など含みます。

→18,050円(約1ヶ月分の計算)

こんなに高いの!?生活もあるのに不安・・・。

そんな時に利用していただきたい、高額医療制度限度額適用認定証をご存知でしょうか?

高額医療制度・・・1ヶ月の医療費が限度額を超えた時、支払った自己負担分が払い戻される制度、になります。その自己負担額は年収によって変わります。

限度額認定証・・・高額療養制度を事前に手続きする形となります。

例えば、年収210万以上600万以下の場合、(70歳未満の標準報酬月額30万)1ヶ月でかかった医療費の総額が30万と想定します。

80,100 +(300,000 – 267,000) × 1% = 80,430

↑こちらが最終的な自己負担額になります。

高額療養制度を利用しない場合、3割負担で、90,000円の支払いです。

医療費を窓口で支払う前に、この認定証を提示することで、自己負担限度額までの支払いに留めることができます。

ちなみに、

事前に手続きしたけど、交付が間に合わなかった!

というケースでも、後日申請することで、払い戻しが可能です。

その場合、

300,000円の医療費の3割負担は、90,000円なので、

90,000 – 80,430 = 9,570

↑こちらが払い戻しの金額となります。

また、『多数該当』という項目もあります。

多数該当・・・過去12ヶ月間に高額療養費制度の支給回数が、3回以上になった場合、4回目から自己負担が更に下がる、という項目。

例えでいうと、先ほどの場合(年収210万以上600万以下で、1ヶ月でかかった医療費の総額が30万と想定

80,100 +(300,000 – 267,000) × 1% = 80,430

↑こちらが3回目までの自己負担額。多数該当となった場合4回目からは、44,400円になります。

他にも会社で補助が降りることもありますので、お勤め先に確認しみてくださいね!

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