関節リウマチの患者は、日本人口の約200〜300人に一人。
世界では、およそ2300万人が発症していると言われています。
関節リウマチは、案外、私たちの身近にある難病の一つです。
ここ20年で治療方法は飛躍し、多くの方が難病を持ちながら日常生活を送っています。
しかし、治療を行っていると、苦痛を伴うことも少なくありません。
現に、東京リウマチクリニックに通院されている患者さんから、こんな声が届くこともあります。
毎週毎週、お薬を飲むのが辛い・・・。
生物学的製剤の注射を自分で打つのは大変・・・。
薬が合わないのか、痛みが何度も出てくる・・・。
関節リウマチの治療は長期的になることが多く、患者さんのストレスになってしまうことも珍しくありません。
そんな中、関節リウマチであることを公表し、闘病生活をしながら、現在も活躍していらっしゃるアスリートや有名人もいらっしゃいます。
今回はその中の一人、ダニエル・コリンズさんをご紹介したいと思います。
ダニエル・コリンズさんは、アメリカ・フロリダ州出身の女子プロテニス選手です。
力強いサーブ、そして強力なグラウンドストロークが持ち味のテニスプレイヤーで、WTA(女子テニス協会)8位にランクインされています。(2022年7月現在)
コリンズさんが関節リウマチであることを公表したのは、2019年10月。
彼女はインスタグラムの公式アカウントに、次のように綴っています。(現在は削除。)
“I have not been feeling all that great for quite some time, but it has been somewhat of a relief and completely validating to understand the cause behind my pain,” Collins wrote on Instagram.
「長い間体調が優れないと感じていました。けれどようやく、私の痛みの原因がはっきりとわかりました。」
WTA TOUR
https://www.wtatennis.com/news/1485576/danielle-collins-reveals-diagnosis-of-rheumatoid-arthritis-
コリンズさんがどんな治療を、どのぐらいの期間受けているのかは公表されていません。
ですが、彼女は関節リウマチと戦いながら、テニス続けています。
“As I have started treatment, I am looking forward to embracing this next challenge in life. Without a doubt, every healthy day is a gift and I am one hundred percent committed to keeping strong and continuing to battle on and off the tennis court.”
「治療を始めた時、私は人生における次の挑戦を楽しみだと思いました。疑いようもなく、毎日の健康的な生活は神様からの贈り物です。コートの中でも外でも、私は100%の力を尽くし、戦い続けます。」
WTA TOUR
https://www.everydayhealth.com/rheumatoid-arthritis/living-with/celebrities-with-rheumatoid-arthritis/
難病と戦い続けながら、コリンズさんは、なんと2022年の全豪オープン女子シングルスでは、準優勝を果たしました!
自身の逆境にも挫けず、挑み続けるコリンズさんの姿は、見ているこちらも勇気付けられますね。