東京リウマチクリニック 東京のリウマチ専門医 天本藤緒 大田区

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膝関節の関節注射

膝の痛みと関節注射

ヒアルロン酸

まず、普通に整形外科で最も多用されているのは、いわゆる潤滑剤で、ヒアルロン酸(アルツ・スベニールなどその他多くのジェネリック薬品の銘柄があります)が薬剤名です。

自然の関節液の成分に近い物質で非常にヌルヌルしています。

スベニール・アルツ

(ヒアルロン酸製剤 膝関節注射用)

本院では明らかに効果のある人(注射すると痛みが数日内に軽くなる)のみ、月1回の間隔で投与しています。

注射したあと、直後や当日-3日はかえって痛みや腫れが強くなることもあります。(5% 20人にひとり程度)

生体の関節液に近いといっても人によって軽い異物反応を起こすからです。注射後、ひどい痛み・腫れ、発赤、熱感がある場合、細菌感染の危険の恐れがあるのですぐに受診してください。

感染の場合、上記の異物反応と違い、直後よりも2-3日してから徐々に痛みが強くなる傾向があります。

水がたまっている場合には薄まってしまうため、ほとんど効果は期待できません。

軟骨を再生させたり、増やしたりする効果はありません。

潤滑剤・油をさす・軟骨への栄養補給・軽い抗炎症・痛みの軽減効果があるという程度に考えてください。

当日入浴・シャワー可能ですが、強くこすらないでください。

ステロイド剤

水がたまって腫れている膝では炎症を伴っているので、ヒアルロン酸単独ではあまり効果が期待できません。その場合には、ステロイド(代表的なものとしてケナコルトA=トリアムシノロンアセトニド)が非常によく効きます。

ただし、何度も繰り返すとかえって軟骨を痛めるおそれがあるので最低3カ月以上の間隔をおく必要があります。また1年に計2回までとしています。

関節内にステロイド剤を注射することをよく思っていない先生も特に日本は多いのですが、上記の3カ月、年2回というルールを守れば、軟骨や骨に害がなく効果の高いことが、欧米の臨床比較試験で証明されており、むこうではスタンダードな治療になっています。

ARTHRITIS & RHEUMATISM Vol.48,No.2,2003 Jean-Pierre Raynauld, Safety and Efficary of Long-Tern Intraarticular Steroid Injections in Osteoarthritis of the Knee A Randomized,Double-Blind,Placebo-Controlled Trial

対して、日本は、毎週ヒアルロン酸の注射を連続5回というのがスタンダードになっているようです。

注射をするほうは簡単ですが、関節注射はされるほうにとってはすごく痛いし怖いものですから、1回で痛みをとってもらいたいと思うのは当然だと思います。

特に、注射による感染という恐ろしい合併症の危険性を考えればなおさらでしょう。

関節注射による合併症

関節注射の注意事項

関節注射のもっとも危険な合併症は感染です。

関節のなかというのは血流が少ないため、たとえば心臓や腎臓などの臓器と比べても極度の無菌状態が保たれていると同時に、感染には非常に弱くなっています。

関節注射をするときの注意点

感染の危険をできるだけ減らすために次のことに気をつけてください。

注射をすることがわかっている場合には、前もって石鹸で皮膚の汚れをよく落として清潔に保っておくこと。

注射をした日は風呂、シャワーを浴びてもけっこうですが、強くこすったりしないこと。(なぜなら、感染は注射をした後の針穴から細菌がはいるのではなく、針をさすときに皮膚の上にいる細菌を針で関節内に押し込むことで発生することがわかっているからです。)

注射をしたところが赤くなる、痛みがかえって強くなる、腫れる、熱が出るなどの症状があれば予約前でもすぐに受診してください。

よく調べずに抗生剤を投与することは非常に危険です。

本院で関節注射をする場合、汗をかいている人や前日風呂に入っていない人の場合には、まず、石鹸で皮膚のブラッシングをしてもらい、乾いたところでイソジンによる消毒をします。また、イソジンは乾いてからしか滅菌効果を発揮しないので、乾くまで数分間待ってから注射します。

注射するときは、必ず滅菌グローブを着用します。

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