Tokyo Arthritis Clinic

東京リウマチクリニック

リウマチ・関節疾患専門(旧自由が丘整形外科)

東京リウマチクリニック 電話対応の時間は月~金 10:00~17:30まで 0337221411

関節リウマチの治療薬 MTX

服用法と効果と副作用

MTX :
(メトトレキサート・メトレート・リウマトレックス・メソトレキセート)

MTXとは?

1カプセルの含有量2mgで抗リウマチ剤のなかでもっとも確実によく効く薬なので、現在では世界的に抗リウマチ剤の第一選択薬になっています。

リウマチのごく軽症の方や強い肝障害、肺疾患のある方、妊娠を考慮されている方などを除き、私の場合ほとんどの方に処方します。

昔から抗がん剤として使われている薬ですが、抗がん剤として使われる量のおよそ100分の1の量を週1回~2回投与するだけでよく効きます。

まず服用する曜日を決めて週に4mg-8mg(2-4カプセル)の少量から開始し、効果の出るまで数ヶ月かけて増量していきます。

(男性20mg 女性16mg程度)

だいたい飲み始めて1~2ヶ月で効果が出てくることが多いようです。

MTXの投与量について

日本では、最大一週間に8mg(=4カプセル)までと決められていました。

最近やっと改訂され16mg/週までの投与が認められました。

日本以外の欧米、アジアの国でも必要があれば25mg(リウマトレックス10-12カプセル)まで使用されてきました。

近年は、最大30mg-40mg投与する施設も増えているようです。

十分な量を使えば良くなるものを、投与量の制限があるためにリウマチが進行してしまう患者さんが大勢いました。

今回の添付文書の改定で日本のリウマチ専門医も徐々に12mg以上の投与に慣れてゆき、副作用への過度な恐怖心もとれいていくことでしょう。

本院のリウマチ外来では私の責任のもとに、長年それぞれの患者さんに最も適切な量を処方してきました。

適切な量とは強い副作用のない範囲で最大の効果をあげる量です。

リウマチコントロールの目標は、炎症の強さをあらわす血液の数字CRPがある程度の指標になります。

しかし、症状は検査の数字よりももっと大切です。

  • 関節の腫脹はゼロ、痛みはたまに軽くある程度
  • 家事はもちろんのこと、ジョギング・テニス・ゴルフなどのスポーツや旅行・山歩きが普通の人とかわらずにできる

というのが私たちの第一に目差す治療目標ラインです。

「寛解」という専門用語におきかえてもいいでしょう。

ですから、リウマチ性の痛みや腫れが続く場合、たとえCRPが低くてもMTXを増量します。

(もちろん強い副作用が出現すればそれがMTX投与量上限になります。)

そのかわり、副作用のチェックは厳しくおこなっていきます。

安心してください。

MTXの副作用について

シオゾールなどの今までによく使われた抗リウマチ剤と比較して、むしろ副作用は少ないといえます。

ただし、間質性肺炎(レントゲンで肺が白くなる)や白血球減少など危険な副作用が稀に起こるので注意が必要なのです。正しい服用法とチェックを怠らず、早めに対処すれば大事にはいたりません。

投与開始前に胸部レントゲンをチェックします。

また、投与開始後は3~4週後に血液検査をして副作用のチェックとCRPの下がり具合をみます。安定してくれば採血は1-2ヶ月おきに減らします。

咳や発熱、息苦しい、ひどい全身倦怠感などの症状が出たときは次の受診日を待たず、すぐに受診し、胸部レントゲンのチェックと血液検査を受けてください。

他によくある副作用は、胃腸障害・口内炎・のどなど粘膜が荒れる・空咳・息苦しい・倦怠感・髪を洗ったとき毛が抜けやすい・内出血しやすい・生理の出血が止まりにくい・肝機能の数字の上昇などがあります。

これらの副作用は反面、体内で薬剤が良く作用している(濃度がよく上がっている)というサインにもなりますから、軽症であればあまり心配する必要はありません。

副作用を抑えるために葉酸(商品名フォリアミン)というビタミン剤を服用してもらいます。

MTXと一緒に飲むと、抗リウマチ作用を減弱させてしまいます。

本院では、MTXを服用する日の前日と翌日に1錠(5mg)ずつ服用していただいています。

メトトレキサートの飲みかたの注意

本院の患者さんは土曜、日曜の朝にまとめて服用するように指示されます。添付文書に書いてある飲み方と少し違うので注意してください。

お薬の性質をよく理解していれば、次のように飲み方は個人にあわせて多少アレンジしていいのです。

飲み忘れにくい曜日に変更してもかまいません。

曜日は厳密なものではありませんから、飲み忘れたら次の日に飲めばいいのです。

一週間のあいだに飲む量が一定していればいいのです。

一応朝食後としてありますが、朝昼夕食後のいずれでも、1回で飲んでも、2回にわけてもかまいません。

MTX(メトトレキサート・リウマトレックス)を服用中のかたへ

エビデンス文献

●MTX肺炎―徳田均 リウマチ科42巻第5号:516-224.2009/11 特集メトトレキサートを有効かつ安全に使用するための最新の知見

●メトトレキサートの体内動態と薬物相互作用―森俊輔 リウマチ科42巻第5号:471-479.2009/1

本院での典型的なリウマチ治療で人工膝関節を回避症例

62歳 女性。地元の大病院で治療。10年来のリウマチの痛みと関節破壊で、膝は人工関節手術しかないといわれて受診。杖をついてやっと歩ける状態から手術せず改善。

関節リウマチの治療薬

レフルノミド 商品名 アラバ1錠 10mg

服用法と効果と副作用

毎日1錠または2錠(お年寄りでは1日おきに1錠のことも)内服。

副作用は、MTXと同様の注意が必要です。

倦怠感、胃腸障害、肝障害、血液障害、脱毛、間質性肺炎が出ることがあります。

毎日服用を1日おきに減らす、または中止するなどしてもかまいません。

MTXおよびアラバ服用中のかたへ

重要なチェック 1

咳がとまらない、38度以上の熱がある、食欲がほとんどない、息苦しい、ひどくだるいなどの場合には服用を中止し、できるだけ早く来院または電話再診を受けてください。

遠方の場合、近くの病院の救急外来を受診し、胸部レントゲンチェックを受けて下さい。

重要なチェック 2

服用されている間、妊娠すると流産・先天性奇形の危険があるので必ず避妊してください。

(男性患者さん・女性患者さんとも挙児希望の場合はご相談ください。)

重要なチェック 3

ほんとうに妊娠の可能性がないか、もう一度確認してください。

最後の生理はいつでしたか?

重要なチェック 4

タバコは絶対に止めてください。

お酒は缶ビール1-2本ぐらいまでなら良いですよ。

▼リウマチ治療中、お酒は飲んで良いのか?

缶ビール1-2本までぐらいOK。

MTX内服日も飲酒可能ですが、人によっては悪酔いするかもしれないので気をつけて。というのがいつもの私のお答えです。

本院の患者さんは便宜上、MTXを土日に内服してもらってますが、同じ日にこころおきなくお酒を飲みたければ別の曜日にずらしてもよいのです。

リウマチの患者さんは、タンパク質不足に陥りやすいおちいりやすいので、上質な魚やチーズなどのおつまみをしっかりとることを強くすすめています。

重要なチェック 5

感染に注意し、石鹸でしょっちゅう手を洗ってください。

関節リウマチの治療薬

サラゾピリン 商品名 アザルフィジン1錠 500mg

服用法と効果と副作用

大きな粒の錠剤です。上記のMTXと併用することもあります。

1日1錠から開始しだいたい1日2錠から4錠に増量していきます。

副作用として胃腸障害、下痢、咳、白血球減少などがあります。

やはり効いてくるのに1-2ヵ月かかります。

※サルファ剤アレルギーの方は服用できません。

ステロイド

プレドニン、プレドニゾロン 1錠 1mg(または5mg)

服用法と効果と副作用

以前は抗リウマチ治療の中心でしたが、最近では長期的な副作用が大きいためできるだけ使わないようになっています。

もっともこわいのは

  1. 骨粗しょう症とそれによる骨折です。
  2. ムーンフェース、脂肪がついて顔が丸くなること
  3. 胃潰瘍
  4. 糖尿病
  5. 大腿骨頭壊死
  6. 感染に対する免疫力の低下
  7. 傷が治りにくいなど、
    1年以上服用しているといろいろな副作用の危険があります。

ただ痛みにはすごくよく効くし、飲むとすぐに効くので、MTXなどの抗リウマチ剤で抑えられない場合や、また効いてくるまでのつなぎとして補助的に使います。

本当に全身の痛み、炎症が強いときは我慢することのほうが体に悪いのでMTXなど他の薬が効いて楽になるまで一時的に増量することは、正しい使用法です。

1日5mg以下であればあまり心配はいりませんが、できれば3mg以下に抑えたいところです。

また、減量する場合1ヵ月から3ヵ月かけてゆっくり減らしていかないと、ひどい症状が出ますから急に止めたりしないでください。

ただし、1日5mg以下の少量投与されている方は、その日の調子によって2~3mgの範囲で自己調節をしてもかまいません。

(たとえば、お出かけの日はいつもより2-3mg多めに飲む等。)

骨粗鬆症治療薬

服用法と効果と副作用

大まかにいって50歳以降の日本人全体、特に女性は個人差はあるもののほとんど全員、骨粗鬆症になっていくと考えてください。

牛乳を飲んだり小魚を食べるのも重要ですが、それでもとても骨の老化には追いつきません。

特にリウマチの患者さんは骨粗鬆症必発です。

したがって、全員最低限、カルシウムとビタミンD製剤のサプリメントが必要です。本来は市販のものの方が安価で飲みやすいと思います。

私が調べた中では黄色いラベルのネーチャーメイドという製品が最もよいと思います。

(牡蠣の殻からつくられていて添加物がはいっていない。)

(コンビニ、ドラッグストアに売っている。)

カルシウム単独でなく必ずビタミンDが配合されていることが肝要です。

ご家族も一緒に飲まれると5年後、10年後の骨の強さが全然違ってきます。

とにかく長く続けることが重要です。

また、ステロイドを服用している 、子宮や卵巣の摘出手術をしている、胃を切除している、閉経が早かった方などは特にリスクが高いのでさらに強力な予防が必要です。

トヨファロール(活性型ビタミンD)

大まかに言って、60歳以降の日本人全体、特に女性はほとんど全員、骨粗鬆症になっていくと考えて下さい。

牛乳を飲んだり小魚を食べるのも重要ですが、それでもとても骨の老化には追いつきません。特にリウマチの患者さんは骨粗鬆症必発です。

ほぼ全員にトヨファロールという活性型ビタミンD製剤を処方するようにしています。

フォサマック・ボナロン(アレンドロネート)

アクトネル(リセドロネート)

カルシウムとビタミンDだけでは不十分な場合処方します。

1日1回空腹のときに飲むようにしてください。吸収が悪くなるので他の薬と一緒に飲まないようにしてください。胃腸に最ももたれやすいので、胃の調子が悪いときは中止して構いません。

エビスタ(ラロキシフェン)

フォサマックより胃腸障害がずっと少なく飲みやすいので、閉経後の女性にはこちらをおすすめします。乳がんの予防効果もあります。

血栓症の既往のある方は使用できません。ふくらはぎなどの筋肉痛がときに見られます。

フォルテオ

もっとも強力な骨粗鬆症の注射薬です。

重症のかたや、骨折の既往のあるかたに使います。

※高血圧、コレステロールの薬も長期処方できます。(2-3ヶ月分)

他院で処方されている薬も、本院でまとめて処方できます。

受付までお申し出ください。

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