本院の治療費削減について
リウマチはどうしても長い病気なので、長期的な医療費が問題になってきます。
個々の病態、事情に合わせた最適な選択肢を提案しています。
リウマチ治療費削減ポイント
- 通院回数をできるだけ減らす
- 血液検査の回数を減らす
- 最もコストパフォーマンスの高いバイオ製剤を選ぶ
- メトトレキサートをしっかり使う
- 関節注射(局所治療)をうまく併用して全身への薬剤投与量をできるだけ減らす
- バイオ製剤の投与量を必要最小限にする
- 高額療養費制度や医療費控除制度をうまく利用する
- 院外処方より院内処方
医療費支援制度
加入している保険組合や会社の福利厚生制度、行政による医療費負担を軽減する支援制度があります。
高額療養費制度
医療機関で支払った1か月分の総額が厚生労働省の定める自己負担限度額を超えた場合、超えて支払った自己負担分を「高額療養費」として払い戻しを受けることができます。
制度を受けるには申請が必要です。「限度額適用認定証」を交付され高額療養費が支払われます。
※「限度額適用認定証」の申請が必要のない方もいらっしゃいます。申請窓口でご確認ください。
先に認定証を取得して医療機関や薬局に提示し、自己負担限度額を支払う方法と医療費支払い後申請し、加入保険窓口から支給される方法があります。
年齢(70歳未満、70歳以上か)や所得水準による区分で自己負担の限度額が異なります。
さらに、年3回以上限度額を超える「多数回」に該当する場合や、世帯合算により負担額を軽減するしくみもあります。
「多数回」該当だと、年3回以上、自己負担限度額上限に達した場合、4回目より自己負担限度額44,400円に下がります。
申請について
申請窓口は加入している公的医療保険によって異なります。
国民健康保険に加入されている方は市区町村の国民健康保険の窓口へ、被用者保険の方は各健康保険組合や協会けんぽ、各共済組合などの窓口にお問い合わせください。
高額療養費以外(抜粋)
傷病手当金
休業中に被保険者とその家族の生活を保障するもので、事業主から十分な報酬が得られない場合支給するもの。
参考:傷病手当について
高額医療費貸付制度
医療費が高額になり、自己負担の支払いできない場合、保険組合が高額療養費として支給される8-9割を無利子で貸付を行い、支給される高額療養費で精算する制度。
医療費控除
本人または生計をともにしている家族が支払った1年間の医療費の負担合計が10万円を超えたとき、確定申告によって所得税の一部が還付されます。
難病医療費助成制度
悪性関節リウマチと指定された場合、「難病の患者に対する医療等に関する法律」に基づいた医療費の助成がうけられます。
介護保険制度
介護が必要になった高齢者のための制度。
通常、65歳以上の高齢者が対象ですが、「関節リウマチ」は特定疾患の指定を受けているため、40歳から64歳までの方も受けられる場合があります。
身体障害者手帳
お住まいの都道府県知事、市長から「身体障害者手帳」の交付を受けた場合利用できる福祉制度があります。
- 重度の場合では医療費助成
- 自立した生活を送るためのさまざまな支援給付が受けられます。
そのほか手当や税金の控除などが受けられます。